産休代替派遣とその後について

派遣のお仕事を選ぶ時に、【産休代替】を派遣会社から紹介される時はありませんか。

産休代替派遣とは、産休に入る社員の人の代わりとして、一時的にその業務をする派遣社員のことを言います。

筆者も産休代替派遣を経験したことがあります。

結論として、産休代替派遣はおすすめできません。

その理由は以下です。

産休代替派遣は、一般的な登録型の派遣社員が最大で3年間、同じ派遣先で働けるのとは異なり、約1年程度の通常より短い派遣期間となることがほとんどです。

正社員が産休で抜ける代わりとして入るので、業務の負担も大きく、多くの派遣社員さんたちから避けたいと思われています。

 

産休代替派遣のメリット

デメリットが多いと言われる産休代替派遣ですが、メリットもいくつかあります！

現在の自分の状況と照らし合わせて、メリットがあると思えたら、産休代替派遣もよいかもしれません。

実際に私も、やりたい仕事が産休代替でしか募集がなかったため、引き受けました…。

 

産休代替の求人は、給料が高めに設定されている

産休代替派遣は、時給が高めに設定されていることが多いです。

それは、契約の更新を重ねても、最大で約1年程度のことが多く、出産を終えた社員の人が復帰するタイミングで契約満了となってしまうことが理由の一つです。

また、他の派遣社員がやりたがらない求人のため、応募する人が少ないことも理由として挙げられます。

 

自分のライフプランに合わせられる

産休代替派遣は、約1年程度となることが多いため、1年後には、他にやりたいことがある等の事情の人には良いかもしれません。

一般の登録型派遣でも、契約更新のタイミングで更新を断ることもできますが、派遣先は長期予定で業務の引継ぎをしているので、迷惑がかかってしまう可能性があります。

そのため、いろいろと業務を教わったのに、短期間で契約更新を断りづらいという人にはいいです。

 

やりたい仕事が産休代替派遣でしか募集がない場合

どうしてもやりたい仕事が産休代替しかない場合は、応募してみてもいいかもしれません。

派遣の仕事も、その業務の経験者しか応募できない求人が多く、未経験の人が経験を積むために産休代替を引き受けて経歴をつくることはメリットです。

未経験業務も産休代替で経験を積んでおき、次の派遣先では通常の派遣で働くのも一つの方法です。

 

産休代替派遣のデメリット

デメリットが多いと言われる産休代替派遣ですが、確かにデメリットは多いです。

私も含め、周囲の産休代替派遣の人を見ていても、よっぽどやりたい仕事でない限り、産休代替派遣は避けた方が良いと思います。

産休代替派遣は、引継ぎ期間が短い

引継ぎ期間が、1か月もあれば良いとも言われているのが、産休代替の引継ぎ期間です。

通常の派遣社員と比べて短期のため、厳しく、あるいは雑に詰め込まれて、引き継ぎが終わるようなことが多いです。

引継ぎ期間中も、妊婦さんは体調が優れないことも多く、週5日出社しない場合も多いので、結局、引継ぎ期間は１か月もないこともあります。

産休代替派遣は、職場での人間関係が難しくて、ひどい場合がある

産休代替は、通常の派遣社員よりの短い期間しか働かないこともあり、他の社員の人から丁寧に仕事を教えてもらえないことが多いです。

妊婦さんも早く引継ぎをして、テレワークに移行したいと考える場合もあり、できるだけ短期間で習得してもらうためにも、厳しい態度になる傾向があります。

また、妊婦さんは体調不良や通院で不在のときが多く、いつも以上に周囲の人に聞かなければならない状況になり、時には迷惑がられたりします。

 

産休代替は、派遣期間が短く、使い捨てられる可能性がある

通常の派遣だと、同一派遣先での派遣期間が最大3年です。

その後、無期雇用転換などもあり、4年以上働くことが可能な場合もあります。

しかし、産休代替派遣の場合は、最大でも約1年程度ですので、一生懸命に仕事を覚えても、そこで契約期間終了となってしまうことが多いです。

産休代替がつらくて、辞めたい場合は?

産休代替派遣を引き受けたものの、つらい場合は、今すぐに派遣会社に伝えておきましょう。

1日でも、早ければ早いほど、自他ともに影響を最小限に抑えられます。

 

産休代替を我慢して続ける

我慢できる程度なら、できるだけ長く続けてみましょう。

派遣社員といっても、過去の経歴を見たときに、長く続けている人の方が、次の仕事を探す時に印象がいいです。

派遣会社の社内選考も短い職歴がある人よりも、長く続けている人のほうが通りやすいです。

 

体調不良でしばらく休む

明日、出社するのも嫌な場合は、とりあえず体調不良で休息をとってみるのも一つの方法です。

休むことによって、一歩引いた視野で考えられるようになります。

筆者は頭痛がしたため、病院に行き、しばらく休んでいました。

 

産休代替途中で辞める

どうしてもつらい場合は、体調を崩す前にやめることをおすすめします。

派遣会社に相談しても、うまく調整できず、状況が改善されないこともあります。

無理をしないで、産休代替の途中であっても、他の派遣先に移ることを検討してみましょう。

産休代替以外の通常の派遣先を見つける

産休代替の今の仕事がつらい場合は、我慢していても、つらい期間が長く続くだけなので、ほかの派遣先を見つけてみましょう。

急に出社したくない状況になるよりは、他の仕事を見つけたほうが、自分も含めて、周囲の人にも迷惑がかかりません。

筆者も契約更新のタイミングで派遣会社と相談して、他の派遣先に移りました。

派遣会社に登録するなら、求人数の多い大手派遣会社に登録しておくと、お仕事が探しやすいです。

おすすめは、以下の派遣会社です。

	おすすめ度	特徴
テンプスタッフ	4.5	業界トップクラス
アデコ	4.5	今後もこの派遣会社から働きたいNo.1（月間人材ビジネス　第38回派遣スタッフ満足度調査）
マイナビスタッフ	3.0	事務職・クリエイティブ職の求人多数

まずは、一歩踏み出してみてから、考えてみましょう!

仕事を探していない時でも、良い求人があると連絡をくれたりするので、できるだけ複数の派遣会社に登録して、上手にサービスを利用した方が得です!!

 

産休代替派遣のその後

産休代替派遣で働いた人たちは、その後は、どうなったのでしょうか。

みなさんには、筆者のような、つらい思いはしてほしくないと思っています。

他の人の産休代替のその後のことも知って、ぜひお役に立てればと思っています。

 

保育園の入園が決まらないため、産休代替の期間が延長した

地域によっては、保育園に入園するのが難しかったりするため、産休代替期間が延びることが多いです。

派遣社員によっては、派遣先の要望に応じて、期間を延長して働いている人もいます。

 

産休代替派遣の途中で、つらくて辞めた

筆者も含めて、産休代替がつらすぎて、予定の期間よりも早めに辞めてしまう人もいます。

合わない仕事を無理して続けて、突然体調不良で出社できなくなるのは避けておきたいところです。

派遣先によっては、産休代替の派遣社員が短期で辞めてばかりいて、３人目の産休代替というところもありますので、早めに派遣会社に相談しておくことをおすすめします。

 

他部署の派遣社員として受け入れてもらえた

他部署の派遣社員として、受け入れてもらえる場合もあります。

普段からちゃんと仕事をしている場合は、他の部署への異動を打診されたりします。

産休代替でなくても、更新を断った時に、他部署への異動を打診されることは多いです。

まとめ

産休代替を一度でも経験した人は、必ずと言っていいほど、他の人にはおすすめできないと言っています。

筆者も実際に、産休代替として働いてみて、本当にそう思います。

よっぽど、やりたい仕事以外は、やめておいた方が無難です。